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2008年2月21日 (木)

私の「大好きなこの国」はどこへ向かおうとしているのか (10)

●このままではアジアで「カヤの外」に置かれる 私自身が幼かったせいかもしれないが、佐藤栄作首相までの日本の政治家達は世界のどこの政治家にも劣らない風格と政治家らしさがあったように思う。その後の歴代総理の中で私が尊敬出来るのは小渕恵三氏だけであった。小渕氏は日本の景気回復に力を入れたと共に日本の独立と尊厳を回復させた。中国の江沢民主席からあれだけしつこく文書で謝罪を要求されたのにも関わらず、NOはNOだという姿勢を貫いた。中国のみならず周囲からも相当圧力が掛かったにも関わらず、政治家として信念を曲げず立派であったと思うこととあのような方が突然他界されたことが誠に残念で何か納得出来ず、やりきれなさを今でも感じている。

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安倍晋三首相も心構えと姿勢は大変良かったと思うが、準備不足と人選の甘さなどの結果早期退陣になったことも残念である。小泉純一郎首相はマスコミの使い方も上手であったし、国民の人気もあったが、私は当初に期待を裏切られ、それこそ権力を手にした彼は「何とかに刃物」というように権力を振りまわし、戦後半世紀以上掛かって作り上げられてきた全ての基盤をぶち壊し、特に自民党の有力、優秀、経験豊かな数多くの大臣経験者達までを追い出したことは日本国にとって多大な損害であったと思う。勿論困難な時代であればあるほど、その中から立派な指導者も必然的に現れるであろうが、小泉首相によって作られた政治指導者の空自はこの時期日本の真の独立回復を遅らせる要因を作った。

アジアの中において今日本は上海機構からは完全に蚊帳の外に置かれており、南アジア地域協力連合においてはやっと今年になってオブザーバーになった程度である。アセアンではプラススリーの一員として加わっているに過ぎない。このような状況の中で日本では東アジア共同体なるものに熱心になっている人々もいるが、私は中国とその延長線にある華僑、華人中心の勢力によって日本が包囲網に掛かり、がんじがらめになって更に骨抜きにされるだけだと思う。 

終わりに、昨年アメリカの議会で中国のロビイストの成果として慰安婦問題なるものに関して日本政府に謝罪を要求する決議が採決された。戦後アメリカなどを中心にまとめた世界人権宣言でも公で自由な法廷で十分な立証をされて判決が下るまで無罪と推測すべきという原則があるにも関わらず、そのような立証抜きに日本に謝罪を求めるのであれば、むしろアメリカと中国が自ら模範を示し広島、長崎に対して無差別の原爆投下を行ったことを謝罪すべきであり、中国政府もチベットを始め周辺地域で行った計画的組織的大虐殺を謝罪すべきである。日本の各政党も日本国民の総意としてこのような謝罪を求めるべきである。遅くとも今年夏頃までには選挙が行われるとされているので、国民は国内においては国民の福祉と幸福を最優先する政治家、政策を練り、法律を作りそれを官僚に実行させ、監督能力のある政治家をぜひ選んで欲しい。

そして国際社会においては日本の独立国家としての立場を明確にし、国際社会における日本の地位の向上と、日本への信頼を獲得し、日本の国益をしっかりと守れる政治家を見抜いて欲しい。政党のマニフェストの一時的なご利益よりも長期的な展望で、副作用の無い政策を選び変えるべきものと、変えてはならないものの分別をきちんとしてから政党の評価をして欲しい。以上私も一国民として教育の現場からこの国がもう一度アジア各国から模範とされるような国となれるよう頑張っていきたい。2008年は古きをたずね新しきを知るをモットーに八吉祥に因んだ、吉祥の年であるよう祈念したい。 (了)

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