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2008年2月15日 (金)

私の「大好きなこの国」はどこへ向かおうとしているのか (4)

●文革に匹敵した日本の伝統文化破壊 日本の敵は日本の中にいたのである。アメリカを筆頭に中国などに洗脳された日本人が、改革という名の下においてそれまで先祖代々受け継がれてきた伝統や価値観の破壊が始まった。これは中国の文化大革命ほど表向きには強烈な破壊的行為は無いが、受動的な手法で行った日本破壊は私は文化大革命に劣らないものがあったように思っている。

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まずひとつは日本的人間関係を重視する社会の破壊。例えば日本は同郷、同窓、同級から同属意識の破壊が行われた。それまで会社と家族が運命共同体であると言う日本人の潜在意識をぶち壊すため、会社の仕事を始め、「仕事や職務に奮闘する人間はだめな人間」で、「家庭サービスつまり家族と過ごす時間を増やす人間は良い人」であるように描き始めた。人間同士が互いの共通の理念や理想を語りあい、その中で利益を守ろうとする社会を派閥社会などと否定的な概念で伝えようとしてその派閥制度から生まれてくる相互扶助、切磋琢磨の文化をぶち壊したり、更に年功序列を否定し、能力主義を打ちだすことによって職場での秩序をもひっくり返させた。

55年体制という言葉で日本が戦争に負け、戦後復興のために試行錯誤の中から生まれた政治システムを始め、日本の繁栄と発展に貢献してきたもの全てを一律に否定し始めた。それまで存在した、まさに二大政党であった社会党と自民党は理屈に合わない二大政党の必要性という旗印のもと崩された。戦後一貫して日本の社会をリードしてきた自由民主党は、国民から選挙で否定されたので無く、小沢氏が自民党の中から離脱することによって非合法的に無血クーデターを起こして、一晩にして自民党は政権担当の能力を失った。やがて社会党も一時は土井たか子女史が初の女性総理大臣になるのではないかという程の勢いがついたのに、自ら自民党と連立を組んで、国民の意思とは関係無く政治的駆け引きで自己破滅を迎えた。 (続く)

※『正論』(平成20年2月号より転載)

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