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2008年2月29日 (金)

2. 「中華」を発明、歴史改竄

ペマ 先ほど石さんが「私は漢民族ですが」と言われましたが、その漢民族という意識を作ったのは孫文ですよ。

石平 漢民族という言葉を使い始めたのは、確かに日本の明治維新の頃で、孫文が言い始めたと言われています。

ペマ 孫文は国民国家を作ろうとしたのです。それまでは民族国家でした。孫文は「アメリカ合衆国」のような「中華合衆国」を作ろうとした。その時に彼が発明したのが「中華」という言葉でした。彼は自分たちだけが中国人ではなくて、みんなが中国人だと言うために、自分たちは中国人の中の「漢民族」だという考え方を作り出したわけです。
 その一環として、私たちチベット人をチベット「族」にして、五族共和と言い始めた。ですから、中国人も騙されているわけです。

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 中国のいちばん悪い点は、歴史を作文、つまり改竄することです。それは外国だけではなく、自国民を騙すことになっている。

石平 中国の政権は昔から、騙すことで成り立っていると言えます。本当のことが明らかになると一日たりとも政権がもたない。
 ペマ先生が言われたように近現代は脱植民地支配の時代です。しかし中国は時代に逆行し、ますます植民地支配を拡大しています。その中華的植民地支配主義を始めたのは誰かと言えば、孫文です。
 孫文は「中華民族をもって少数民族を同化させる」と堂々と主張しています。「我が党は今後も民族主義において努力する必要がある。満族、モンゴル、チベットを我々漢族に同化させて、一つの大民族国家を形成する」と言っているのです。

ペマ 中国の国旗は大きな星と小さな四つの星が描かれていることからもわかるように、いまだに漢民族とそれ以外の少数民族は平等ではありません。
 毛沢東も一九二五年までは、ソ連の連邦制と同じように、いわゆる少数民族の人たちは自分たちの意志によって、中華民国に入ってもいいし、分離独立してもいいという考え方をしていました。二五年の共産党大会まではそう言っていたのです。
 しかし自分が政権を取ると、言うことが変わってきた。

石平 ここに中国共産党の公式文書があります。一九二二年、中国共産党の第二次全国人民代表大会記録で、「我々が目指すのは中華連邦である。中華連邦というのは漢民族中心で、チベット、モンゴル、ウイグルの各民族が、中華連邦に加入するか離脱するかは自由である」と主張しているのです。「中国共産党の歴史を勉強したのか」と言ってこの公式文書を胡錦濤国家主席に見せてやりたいと思いますね。

(続く)

□ Will-2008年3月号より転載 □

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