« 7. 松下幸之助も取り込まれた | トップページ | 9. 中国は噴火寸前 »

2008年3月 6日 (木)

8. 台湾の次は沖縄だ

石平 問題は日本人は中国のこのような実態を知らないし、知っていても自分たちの身には及ばないと思っていることです。
 領土の話で言えば、台湾が自治区になれば、次は沖縄。沖縄が自治区になれば、次は本土です。

Img071

 中国の実体経済はすでにかなり衰弱していて、今、経済を支えているのは外国の投資です。海外輸出も頭打ちの状況ですから、オリンピック後にいつ破綻するかわからない。すると中国はどうするか。
 内部の破綻を、外部を侵略することによって取り戻すしかありません。

ペマ ただ中国は、チベットやモンゴルやウイグルについて、精神的にはまだ中国だと思っていないという現実もあります。例えば中国共産党の幹部学校の卒業式では、そこで初めて赴任先を告げられる。チベットに行けと言われた卒業生は夜の飲み会になると、みんな泣くのです(笑)。たいていはコネがなくて、貧乏くじを引くことになった人たちです。
 ですから対外的には五十五の民族がいると言っているけれども、実際には植民地か属国くらいにしか思っていません。
 しかし最近では政治犯以外の軽犯罪者は、チベットなどの自治区に志願すれば、刑を免除されます。するとガラの悪い元犯罪者が国からの融資をもらって、自治区に定着していく。かつてのオーストラリアのようなものです。そうして現地の住民よりも中国人の人口を多くするという政策です。内モンゴルは完全に中国人のほうが多くなりましたし、チベットも場所によっては申国人のほうが多くなってしまいました。

石平 そういう意味でもあの青蔵鉄道は、チベット滅亡への序曲ですよ。

ペマ まさに、先ほどから出ている近くの者から麻薬を打つ手法です。チベット省、ネパール自治区への第一歩でしょう。ですから私は常々日本政府に、ネパールの王室を支援するようお願いしてきました。国王も皇太子もよい人物ではありませんでしたが、王室があることで何かが起こった時に民族の求心力が高まるからです。
 日本はこういう問題に疎く、東アジア共同体などと言っていますが、マレーシア、インドネシア、タイ、カンボジア、ラオスにどれだけの華人、華僑がいるかということです。そして誰が経済を握っているか。これは目に見えないもう一つの中華思想のテリトリーです。

石平 なりふり構わぬ戦術ですね。

ペマ インドは少し違って多様性の中の統一性というものを目指しています。しかし中国は統一、同化ということが第一義です。
 細かい政策で言えば、チベットに対して次のようなことを行いました。チベットの伝統的な服は、布団に帯をしたようなもので、帯をとると、そのまま布団にして眠れるようになっていました。そこで中国は長い間、その伝統衣装を作るために必要な長い生地を売らないようにした。着物を短くせざるを得ないようにしたのです。そうすることによって、少しずつ中国の着物に似てくるからです。中国はそういうふうにして、文化や宗教の本来の意味や価値をわからないようにしていきます。
 私はいつも思うのですが、日本軍が中国に対して残虐行為を働いたなどと中国は言いますが、日本人に中国人の言うような残虐行為を行う発想はありませんね。あれは自分たちがやったことではないでしょうか。腹を割き、胎児を引きずり出したりする習慣は日本にはありませんよね。

石平 全くその通りです。恥ずかしながらあれは我が漢民族の習慣です。そして、日本軍が残虐行為を行ったということにして、自分たちの罪を消そうとしたわけです。

ペマ 実際、チベット人に対して中国人は残虐行為を働いてきました。例えば女性を拷問にかける時に、下から唐辛子の煙を立てて、女性の陰部に棒を突き立てたりしています。そして竹の先を割ったもので乳房を引き裂くようなことをする。

石平 文化大革命の時ですか?

ペマ その前からです。文化大革命の実験という位置づけでしょう。今はすべて文化大革命が悪かった、自分たちも同じように大変だったということにしてしまおうというスタンスですが、その前があった。

石平 文化大革命の時は肉体的に支配しようとしましたが、今は精神的、文化的に支配しようとしているのではないですか?

ペマ もちろんそうです。今はある程度の経済的、宗教的自由を与えて、支配しようとしています。しかし、宗教的自由というのは本当はありません。なぜなら布教活動ができない。

石平 それはもう宗教ではないですね。

ペマ 布教活動はできないけれど、儀式はできる。そうするとますます宗教の意味がなくなってくるのです。

石平 中国の五十五の民族の大半は、今、自分たちの文化を持っていない。

ペマ 五十五の民族というのは実態がなくて、カモフラージュなんですよ。例えば中国には共産党以外に七つの政党が存在すると言いますが、あれは皆、共産党からカネをもらっています。それと同じように、チベットやモンゴルやウイグルを小さく見せるために、五十五の民族を作っているわけですね。

石平 おかしいことに、それらをさらに中華民族というものの中に入れますね。もともとどこにも存在しない中華民族というサラダボールの中に、漢族、チベット族、モンゴル族と入れた。さらに、これから武力行使でどこかの国を獲れば、それはまた中華民族というサラダボールに入れられます。

ペマ さっきから石さんが、「チベット族」と言うでしょ? それも長い問の同化政策で刷りこまれたもので、私たちからすれば「チベット人」です。

石平 そうだ。チベット人ですね。確かに日本族とは言わないですからね。

ペマ 一度、中国の人民画報に「残留孤児」を「大和族」と書かれたことがありました。私はすぐに、「日本の皆さん、おめでとうございます。これでやっと私たちと同等になりましたね」と書きました。もちろん皮肉です。すると撤回しましたね(笑)。

(続く)

|

« 7. 松下幸之助も取り込まれた | トップページ | 9. 中国は噴火寸前 »

《証言》 中国は世界一の侵略国家だ」カテゴリの記事