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2008年7月10日 (木)

中国崩壊寸前! 対談 石平×ペマ・ギャルポ (1)

胡錦涛は後悔している 
「北京五輪なんかやるんじゃなかった」

編集部 今回の四川地震でチベット問題もかすんでしまった感があります。

ペマ・ギャルポ(以下、ペマ) 今回の地震の震源地の町は、ナパというチベット人、チャン人などの自治区なんです。その点を中国はほとんど報道してません。報道していないのは差別なんじゃないかと思います。
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 報道していないもう一つの理由は、近くに核の施設があるからでしょう。それから、このあたりは資源が豊かで、水が豊富なので、日本の製薬会社も含めて、日本では許可が下りない薬の製薬会社があります。
 後からチベット人が行って分かったことですが、チベット地域は比較的、被害が少ないんですよ。もちろん、家が壊れたり、家畜が死んだりはしていますけど、人間があんまり死んでいない。その理由は、中国人が後から入ってきた所は、役人が国家の予算でやっているから、建物とかが、ちゃちなんですね。チベット人は、昔から自分たちが住んでいるから、家がしっかりしている。それから、あまり密集してない。被害が拡大したのは、人災的要素も多いんじゃないかと思います。

石平 私は四川省出身です。電話で聞くと、いま現地では、色々疑惑が曝かれています。一つは、中国政府があらかじめ、あの辺で大地震が起こるという予測を専門家から受けとっていたという疑惑です。根拠としては、地震の二日後の五月十四日に、中国放送局が放送している海外向けの英語番組の中で、中国物理学会の天災予想専門委員会の顧問、陳一文さんが実名で出て、こう言っている。

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「中国地震局は嘘をついている。我々は予測した。日にちまでは特定できないが、近く汶川県の周辺で大地震が起きるという報告を、何回も中央政府に出したのに、完全に無視された」
 英語番組は、普段から当局の関心が届いてないところですから、こういう発言がそのまま流されても不思議ではないんです。
 報告を受け取った時に温家宝首相は、情報の公開を主張したんですが、胡錦濤国家主席は、社会的安定とオリンピックの成功を考えて、無視したようです。
 地震が起きた当日の動きも変だった。温家宝は地震発生の二時間後の午後四時に被災地に行く飛行機に乗っている。しかも、機内で会議をやっている。どう考えても早すぎます。ふつう、地震が起きてから、総理大臣に情報が上ってくるまでに数時間はかかる。事前に知っていたんじゃないかと言われています。

編集部 予測を知っていたという具体的な証拠はあるんでしょうか。

石平 中国科学エンジニアリング地質力学重点実験室の研究員も当日の自分のブログに、「地震予報専門家は今回の大地震を予報したが、無視された」という事を書いている。
 さらに、地震の後に発行された、広州の「南方工報」という新聞に、四川省・綿竹出身の趙さんという出稼ぎ労働者が綿竹に残っている小学生の息子が心配になって色々確認したら、息子の担任から電話をもらった。
 その担任の話によると、地震発生の一時間前、緊急の通知をもらって、小学生たちをみんな、外に避難させたという。つまり、現地では、軍関係と、核施設だけが、事前に知らされたという風に言われているんです。
 中国は、これで、大きな爆弾を一つ抱えることになった。恐らく、この地震で犠牲者は十万人規模になると思うけど、問題は、子どもたちが多いこと。その親たちが黙っていないですよ。

ペマ 犠牲者に子供たちが多いというのは大きな問題ですね。

人命より宣伝優先

石平 それから、私が今回の地震で中国共産党の体質を感じたのは、十二日に地震が起こって、本格的な救助活動が始まったのは、翌十三日の朝方ですが、十二日の夜に、まず宣伝会議をやっていることです。中国共産党政治局の常務委員で、宣伝担当の李長春が報道関係者を集めて、今回の地震報道では、方針に従って報道するように、ということを言っている。
 どういう方針かというと、「わが党と人民解放軍が、いかに、人民の命を優先し、勇敢に救ったかを中心に報道しろ」ということなのです。当局は、救援じゃなく、まず宣伝の方を考えたわけです。そこから、今も続く共産党賛美・人民解放軍賛美の報道がある。実際、これによってチベット問題はもみ消された。世界中で、チベット問題への関心が薄れたんじゃないでしょうか?

ペマ 確かにそうですね。まあ、一時的なことかも知れませんけれども。それだけじゃなくて、今回は、外国の救援隊も入っていますが、彼らが感じたことは、とにかく、中国の当局は、カメラがあるところとか、マスコミがいるところでは、一生懸命救援活動をする。しかし、カメラが行ってないところは放置されているということです。

石平 そうですよ。例えば、温家宝が視察しているところでは、一生懸命救助する。瓦礫の下から懸命に人を掘り出すわけです。とにかく、まず、温家宝が行くところを、救助する。温家宝は援助物資を一杯持って視察に行くんですね。そうすると、彼が去った後、救援物資の奪い合いになる。 (続く)

※ 『WiLL』(2008年8月号)より転載

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