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2009年4月15日 (水)

『2009年断末魔の資本主義』(ラビ・バトラ著)翻訳に寄せて

遊技産業が健全娯楽として発展してほしい!

世界も日本も経済不況から脱出できる!

極端な資本主義、共産主義はダメです!

プラウト経済民主主義こそ救世主になる!

「そうねえ、日本に来てから長くなりましたが、ホールに行って、勝って景品に替えた覚えがありますね。玉を手で1個ずつはじく、古いタイプの台でしたが、時間をつぶすのにちょうど良い時間だったのを覚えています。今は、大学で教べんに立ったりして、ホールに行く時間もないほど多忙ですが、どうか、遊技産業も多くの国民から支持される健全娯楽としてこれからも進化していってほしいです。
 さて、世界も日本も、今や、100年に1度という国際金融危機の大津波にもまれている最中です。私は、今回の出版において、多くの日本人の皆さんに、旧来型資本主義社会の崩壊に今すぐ備える必要があるのではないか、ということを強く訴えたかったのです。いまこそ、個人も国家も、会社も、新しいタイプの資本主義を創造し、未来の世界秩序を準備しなければならないと思うんです…」

 来日して44年。大学生相手に教壇に立つ合い間をぬって、このほど、米国サザン・メソジスト大学教授で経済学者として世界でも有名なラビ・バトラさんの著書「2009年断末魔の資本主義=崩壊から黎明へ・光は極東の日本から」(あ・うん)を翻訳した。この本の中で、バトラ教授は (1) 2009年は歴史に残る「資本主義大崩壊」の年になる (2) 原油急落は一時的で、1バレル100㌦超に上昇する (3) イランが中東で大きな動きを見せる (4) 円高はさらに進行し、1米㌦=80円レベルになる (5) 東証株価・日経平均は5000円前後まで下落するーと大胆に予測している。
 翻訳者のペマ教授は「バトラ教授は、インド生まれ、デリー大学卒業後に渡米し、サザン・イリノイ大学で博士号を取得した新進気鋭の世界的経済学者として知られています。これまでさまざまな予測をし、的中させています。世界中でただ1人、1978年の時点で、共産主義が2000年までに崩壊するという予測をして的中。さらに2010年前後に資本主義が終えんすると言っていました。彼の予測はことごとく的中しており、2005年出版の“グリーンスパンの嘘”(あ・うん)という著書の中では、早くからアメリカ型資本主義の矛盾を指摘していました。果たして、オバマ大統領が沈没しかかっているアメリカの救世主になれるのか、ぜひ、この本を読んで考えてほしい…」とPRするのを忘れない。

 「どうしたら、今のような経済の悪循環から抜け出すことができるのか。極端な資本主義、極端な共産主義もダメですね。むしろ、その中間というか、人間個人の自由を尊重したプラウト型(プログレッシブ・ユーティライゼーション・セオリー、進歩的活用理論)の経済民主主義政策が、次の時代に来るべき新たな経済システムの主流になってほしいですね。そして、そのプラウト経済政策を推進する国として、日本が最もふさわしい国だということなんです。
 この政策は、バトラ教授の師であるブラバット・ランジャン・サーカー師が1959年に初めて提唱したもので、包括的で実用的な経済政策であり、また社会政策なのです。この理論の3つの柱は (1) 世界中の資源とその活用の可能性は、人類全ての共有財産と認識する (2) 資源を最大限に効率よく活用し、それを合理的に分配し、真の意味での個人と社会の進歩を目指す (3) 諸悪の根元である富の集中を排除した倫理的で合理的な利益分配システムを作り上げる──というものです。この3理論で、人類の未来は救済されると思います…」

バトラ教授とは元TBSテレビ幹部の紹介で知り合ったというペマ教授。これまでもバトラ教授の著した「2002年の大暴落」「サーカーの予言」「世界同時大恐慌」「資本主義消滅・最後の5年」「日本国破産のシナリオ」「新たな黄金時代」「2010年資本主義大爆裂!」(いずれも、あ・うん)の翻訳に関係しているが、ペマ教授は「バトラ教授は、いくつかの事実の積み上げを丹念に行い、その上で最終的に、第6感的な分析を下しているのです。でも、それらの予測が驚くほど当たるのです。詳しいことは本から読み取って下さい…」と念を押す。こんごの益々の活躍を祈りたい。

◇聞き手/フリージャーナリスト・宮田修(元産経新聞・フジテレビ記者)

※『遊技ジャーナル』(2009年4月号)より転載。

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