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2009年4月 3日 (金)

中国建国60年目、天安門20年目の憂鬱 対談 石平×ペマ・ギャルポ (6)

チベット人は紳士的すぎる

石 チベットはそもそも今の自治区だけが領土ではないですからね。

ペマ この特別大会が開かれるに当たって、チベット本土の一万八千人余りの人たちから、意見が吸い上げられました。その中の五千人の人たちは、「絶対に独立について譲歩するな」という意見です。二千八百人くらいの人は、「自治でも仕方がない」という意見。

石 その「自治」とは、今の中国共産党が行っている「自治」ではなく、本当の意味での「自治」ですよね。

ペマ 法王が言われる「真の自治」です。
 そして、残り一万人くらいの人たちは、「ともかく法王の意思に従う」という意見でした。

石 その大会にはペマさんも参加されたのですか?

ペマ もちろんです。

石 どういう雰囲気でしたか?

ペマ チベット人は民主主義の制度を学んだなという感想です。昔は地方閥や宗派があって、それによる影響もありましたが、今回は民主主義で話し合いがなされました。あと、みんな演説がうまくなりましたね。

石 ペマさんから見て今回の大会は、チベット人の民族意識が高まって真の自治を求める意気込みが感じられるものでしたか?

ペマ 正直言って、我々の父親の時代のほうが熱いものがありましたね。今の人たちは、世界中から来ているマスコミも意識しながら話しています。ですから、冷静です。会議の中では紳士的になりすぎているかな、というようなことを感じました。
 また、十一月の下旬からは、世界中のチベット支援団体が集まり、特に今後は国連やEUなど国際機関にチベット問題を訴えていくという確認をしました。節目の年にチベット問題をもっと世界にアピールしようというのが、大会の決議でした。

(続く)

※『WiLL』(2009年5月号)より転載。

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