« インド総選挙の成功に思う | トップページ | チェンジ─何を変えるべきか(下) »

2009年6月24日 (水)

チェンジ─何を変えるべきか(上)

 民主党の小沢党首に変わって鳩山新党首が誕生した。

 マスコミは独自の世論調査などを根拠に、「チェンジ」を大義にこの際大きく変わらなければならないので岡田克也でなければならないという論調を展開していた。そして両院議員総会で党所属の国会議員による投票の結果、鳩山氏が三十票近くの差で当選したにもかかわらず、国民の意思と党の意志がずれているなどという批判を、各テレビ局や紙面で展開している。マスコミのこうした身勝手で傲慢な姿勢に対して、私はそれこそが民主主義を軽視した行為ではないかと思った次第である。

171_1_2  民主主義の一つ要因として、多数決あるいは多数の意志が反映されることを重視するが、もうひとつ重要なこととして、ルールに従うということを忘れてはならないだろう。

 私は、今の日本の政治や社会に欠けているのは品格と協調性ではないかと思う。いずれも本来であれば、日本民族の特性であったはずのもので、私はそれを守ろうとしている一人が鳩山由紀夫であると思う。鳩山氏が新しい政党を作るとき、当初、船田元氏と組んで日本の政治に品格を取り戻して欲しいと思ったものだ。

 政治は闘争と対立が不可欠であるゆえ、政治には品格などあり得ないとおっしゃる方ももちろん勿論いらっしゃる。しかし、そのように対立と闘争があるからこそ「正々堂々」とか「公明正大」であることが重要になってくるし、古今東西、武士道、ナイトシップなどに見られるような堂々たる常識的な振る舞いが社会から尊敬と信頼を勝ち取ってきた。

 英語には「」つまり"間違った政党の中の正しい人物"という言い方がある。私は鳩山氏をはじめ、民主党の中にもその言葉に当てはまるような人間がかなりいることを知っている。それを裏づけるように、鳩山氏は友愛の精神に基づき、党首選を戦った岡田氏に党の要である官房長官の役職を提供し、そして小沢氏の今までの苦労と貢献を率直に評価し、党の躍進の為に選挙対策担当代表代行に任命した。このことは、まさに鳩山氏ならではの政治手法で、本来日本のトップに立つ人の素質が発揮されたように感じ、大変良い印象を受けた。 (つづく)

※『向上』(2009年7月号)より転載。

|

« インド総選挙の成功に思う | トップページ | チェンジ─何を変えるべきか(下) »

幸せって何だろう?」カテゴリの記事