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2009年8月 4日 (火)

チベット問題の良き理解者

川喜田二郎氏(チベット文化研究会会長)逝く

 ヒマラヤの学術調査を始め、カード式発想・情報整理法のKJ法を発案したことで知られる文化人類学者の川喜田二郎東工大名誉教授が亡くなられました。八十九歳でした。

 正義感の強い先生は、私にとってはチベットを支援してくださる有難い存在でした。チベット社会をご自分で密接に体験する中で、チベットの良さを知り、チベットを愛してくださいました。

 チベットが中共に侵略され、一方的な十七条約の不条理を世界に訴えてくれました。チベット支援に夢中になっている先生のことを、廻りの学者は「チベット二郎」と言ってひやかす人もいましたが、「正義はチベットにある」と堂々と主張する信念の人でした。

 一九七二年の日中国交正常化の際、私達留学生のビザ更新が難しくなった時、川喜田先生は灘尾法相や国連難民高等弁務官に働きかけ、さらに、インデラ・ガンジー首相にも書名を頂くなどして、私達を救ってくださった恩人です。

 また、先生はチベット文化研究会発足に当たり、大変尽力され副会長に就任し、三代目の会長を務めていただきました。そして、日本でチベット文化を広め、チベットを応援してくれました。川喜田先生が亡くなり、我々チベット人や正義を尊重する人々にとって、大きなよりどころを失い、残念です。ご冥福をお祈りします。

ペマ・ギャルポ

※『國民新聞』(平成21年8月10日付)掲載記事を加筆訂正して転載。

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