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2013年4月

2013年4月25日 (木)

(120) 安倍政権と中国の外交戦術

[解説] 安倍政権の誕生で政治環境が大きく変化した日本。尖閣諸島での領海侵犯や歴史認識問題、工作活動など、日本に対する中国の外交活動について。※2013年3月21日収録。

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(119) 批判に答える

[解説] 今回は視聴者からのメールにお答えします。チベット問題と自分に対する批判について。※2013年3月21日収録。

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(118) 日印関係の今 インドの可能性と日本への期待

[解説] 今回は日本企業のインド進出について。日本とインド、経済や人的交流の今。※2013年3月21日収録。

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(117) チベットの新しい政党と政党政治

[解説] 新しく誕生した政党「チベット国民会議 Tibetan National Congress」と亡命チベット社会の政党政治。※2013年3月21日収録。

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2013年4月 2日 (火)

インドと経済を発展させよ

中小企業の参入に期待
親日国でチャンスを逃すな

 この度、日本のリーダーたち、金融関係、証券関係、鉄道、医療機器、ホテル経営者、或いは水や東洋医学などの業種の人々とインドを訪問した。駐印日本大使館と在日インド大使館などのと協力もあり、各業種の担当大臣はじめ行政のトップ、旧財閥及び新興財閥の方々と面会して大変有意義な交流ができた。また、インドは連邦国家であり、州の権限が極めて強いため、各州の行政手腕がその州の発展を大きく左右している。特にインドで注目を浴びているのはグジャラー ト州の州首相、モディ氏である。
 モディ州首相は来年行われる総選挙の結果次第でほ有力な首相候補の一人として脚光を浴び、毎日のように新聞紙面トップに登場している大人気の政治家である。このモディ氏もと自身の貴重な時間を割いて日本の代表団と親しく懇談され、記念撮影にまで応じてくださった。モディ氏のみならず与野党問わず、インド国民全誌が日本に対して大きな期待と親密感を持っていることを代表団も実感しながら認識してもらったようで私も嬉しかった。
 来年インドでは総選挙が予定されており、もう既に選挙ムードにさえなっている。選挙そのものについては、インド国民が決めることであるので軽々しく予測はでき
ないが、現政権がかなり苦戦するだろうということが、多くの専門家たちの意見であった。それは現政権が特に何かを失敗したということよりも、頑張りすぎて経済も
成長を続けているにもかかわらず、貧富の差と物価上昇率が政府の思うようにコントロールできないところに貧困層を中心とした不満があるようだ。
 勿論、対日本政策に関してはどの政党が政治を担当しても変わらないことは間違いないことも確信している。与野党問わず出会う政治家、行政官、企業人は異口同音に「日本に期待している」こと、日印関係が重要であること、そして日本は慎重すぎて他の国々、ヨーロッパ、韓国、中国などにそのチャンスを奪われていることを強調していた。行政機関も民間企業もあの手この手で日本国及び日本人に対し熱っぽくプレゼンテーションを行い、道路などインフラをはじめ、様々な分野において日本を優遇し、日本人だけのための経済特区を設けることまで提案していた。
 また、安倍政権に対する期待も大変大きく、他国のことでありながら日本の政治が安定すること、そして安倍首相が日本とインドの関係を促進してくれる期待感もにじみ出ていた。安倍首相は前の安倍内閣の時にインドを訪問され、日印関係に貢献した方々への敬意と感謝を表すため、カルカッタ(現コルカタ)まで忙しい日程
のなか足を運ばれたことをインドの人々は評価していた。そして外務省関係者もインド首相の日本訪問を楽しみにしていると同時に、安倍首相のインド訪問の一日も早い実現に期待を込めている様子が伝わってきた。
 インドと日本の間にはお互いに補い合えるものが多く、理想的なパートナーとして手を組むことで、両国の経済発展のみならずアジアの平和と安全保障に対しても
貢献できる可能性は大であり、特に中国の暴走を止める上にも大きな役割があることは、他のアジアの国々も注目し期待していると言えよう。
 今回の訪問で私が感じたのは、日本人がインドを包括的に理解できていないことである。特に現在台頭している新しいインドの根底には、インド独自の豊かな文化と輝かしい歴史、そして植民地時代の屈辱的体験などを含めた総合的なインドがある。中でもインドの文化の多様性と宗教への寛容さに関しては、マスコミの誤報などによって与えられてきたカーストを中心とするインド社会の認識を改める必要があると強く感じた。
 最近、日本では教育改革が話題になっているが、私は冷戦時代に報道された西側の意図的な報道によって汚染されたインドへの認識を払拭するため、教科書などの見直しが必要であると思った。今インドと日本がこのチャンスをしっかりと活かし、手を組むことによって前進することは世紀の大チャンスである。このチャンスを活かす為には特に人的交流、留学生などの人材の育成に早急に取り組むべきであると痛感している。
 観光業もお互いの国を知るために重要だということは、駐日インド大使なども痛感しているようで、私もこの分野においてはビザ発給のスピードを改善することや、日本に来るインド人に対応できるベジタリアン向けの食事の準備など、具体的な改善を図るため学識者のみならず実生活者や業界同士の交流も大切であると思う。
 インドは大企業や商社だけに頼るのではなく、中小企業とも直接関わることが大切だと思う。両国はODA(政府開発援助)などの使い方に関しても、商社や大企業だけが儲かるのではなく、中小企業が直接商売できる環境を整えることが大切である。また、それがインドの格差拡大を防ぎ、貧困層を救う糸口にもつながると思う。いずれにしても今回の訪問で、私は改めて私自身が長い間恩を受けてきた、この両民族の可能性に大きな希望を持って帰国の途に就いたのだった。

※『世界日報』(2013年3月26日付)より転載。

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(116) ネパールで起きたチベット青年の焼身抗議

[解説] チベット人の焼身抗議について。チベット亡命政府と中国政府、それぞれの主張。※20­13年3月21日収録。

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