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2015年3月17日 (火)

アジアの平和と日本の役割 5 中国の野望

毛沢東から続く宣伝工作
野望を砕く日本人よ立て

 私は大学の研究生時代に、チ ベット語の『毛沢東語録』を入力するアルバイトをしたことがある。学費を稼ぐためだったが、多くの革命家に影響を与えた毛沢東の思想を知ることができ、ありがたかった。彼が率いた中国共産党は、わが故郷 チベットを強奪した許し難い敵である。敵を知り、われを知るために、いい経験になった。

 毛主席は「歴史を治めるものは国を治める」と説いた。自国の歴史のみならず、他国の歴史も自分たちに都合よく解釈・作文することに、ためらいがない。最初、チベットや東トルキスタン(新疆ウイグル)、南モンゴル(内モンゴル)などが餌食にされた。現在、日本が「南京事件」や「慰安婦問題」「尖閣諸島問題」などで、攻撃されている。

宣伝工作も重視した。ナチスの宣伝大臣、、ゲッベルスは「ウソも100回言えば本当になる」と語ったとされるが、毛主席以降、歴代指導者も宣伝工作を駆使している。共産党の思想や路線の宣伝、教育などを担当する宣伝部と、宗教や対外工作を所管する統一戦線工作部は、権限と予算において中国政府の「部」(日本の省)より上とされる0。

 日本は1945年8月のポツ ダム宣言受諾から、52年4月のサンフランシスコ講和条約発効まで、連合国軍の占領を7年間も受け、国民全体が洗脳教育を受けた。その影響は「自虐史観」などとして現在も色濃く残っており、宣伝工作の有効性は否定できない。

 こうしたプロパガンダ の重要性について、毛主席は、西側諸国から学んだとされる。

志貫いた吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬

 今年のNHK大河ドラマ「花燃えゆ」は、明治維新の日本が舞台となっている。ペリ—来航は日本に大きな衝擊を与えたが、幸い、吉田松陰や高杉晋作、坂本龍馬など、日本の将来を見据えて、「私」ではなく「公」のために、命をかけて志を貫いた先人がいたため、日本は救われた。

 現在の日本に、吉田や、坂本のような人物が、どれだけいるだろうか。安倍晋三首相はさすがに理解しているが、中国の世界共産化に気づき、いまそこにある日本の危機に自覚め、これを阻止するために行動している人物は少ない。

 中国は一貫して対日工作を継続している。日本社会のあらゆる階層や職種に潜入し、周囲を洗脳している。政界や官界、財界、マスコミ界も汚染れている。戦後70年となる今年、中国は「正確な歴史館に基づくべきだ」.(王毅外相)と日本に圧力をかけてきている。

 中国は、日本だけでなくアジアや世界の脅威になりつつある。日本が勇気を持って正論を語り、行動することで、アジアや世界の信頼と尊敬を勝ち取ることができる。志を貫く日本人が数多く立ち上がることこそが、真のアジアの安定と世界の平和への貢献となる。

※夕刊フジ(2015年2月8日付)掲載

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