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2016年1月

2016年1月28日 (木)

(244) 1972年、日中国交正常化を振り返る

[解説] 今回は「(242)日本に来て50年」の続きで、1972年の日中国交正常化の時代について。※2015年12月14日収録。

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(243) 台湾総統選挙について

[解説 ]2016年1月16日の台湾総統選挙と民主主義、香港出版社社員の行方不明事件について。※2016年1月15日収録。

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中台首脳の握手を危惧する

 現象を見て原因を軽視する傾向が現在の日本の指導層に見えるのは残念である。これは政界のみならず財界や言論界でも言えることである。だから、常に問題が生じたときには先々のことや、その本当の原因を考慮せずに、ただパッチワークのようにその時々の対策しか行っておらず、そのためそれによって10年後50年後、あるいは100年後にどのような影響をもたらすのか考えていない。

 たとぇば、石破茂大臣の移民受け入れに関する、安易とも思える「受け入れるべき」といろ発言や、 中国の習近平主席と台湾の馬英九総統の首脳会談に関しても、ひたすら歴史的なことや、90秒にも及ぶ長い握手をしたなどといって他人事のように肯定的に見ている様子も同様である。

 石破大臣は将来この国をリードしうる大物政治家であり政治家としての経験も豊富である。そのような方が日本は宗教や人種などの違いを理由に移民受け入れに消極的になるのはおかしいという発言をするのは、宗教が日本人以外の人々にとってどのように大切なもので簡単に妥協できない民族および個人の価値観として尊厳そのものを表すものであることを忘れていないだろうか。

 多くの難民たちは自分たちの宗教を守るために危険と恐怖を乗り越え、宗教を守るために異国への移住や避難を選択している。彼らにとっては命に代えても簡単に変えられないものである。これは日本などのような多神教で、他の文化や宗教に対し寛容な環境で育てられていないという事実を認識する必要がある。私自身、元難民としてひとりでも多く同じ境遇の人々を救ってくれることを切に願い、そうなれば喜ばしいことと思える一方、日本が逆に今後予想もしな かった宗教問題や民族問題に苦しまなければならないような状況が生じ ることを懸念せざるを得ない。

 日本の場合には、同じ人物が神社の氏子にもなり仏教徒にもなることに何らかの矛盾を感じる人はいないどころか、自ら無神論者であると言いつつ 様々な教団に属し、お守りを買い、それぞれの宗教儀式に参加しても不具合には思っていない。しかし、まだ世界には厳格に信仰を守り、自分たちの譲れない価値観を守るために命を捧げることも惜しまない人々が存在する。従って、日本が難民や移民を受け入れる以上、 彼らの信仰や文化を認め、それを 尊重するfが必要である。

 中国共産党政府の習近平と国民党の台湾総統の馬英九は中国がひとつであることを再確認し、中国はひとつの家族であるということにも認識が一致したと伝えられている。また、両者は抗日歴史書についても共同執筆に前向きな見解を持ったと報じている。中国の国内向けの教育においては、台湾のみならず沖縄までも同国の家族の一員であるという観点をを一貫して見せてきた。今回の「一つの中国」が、中華人民共和国になったのか、中華民国になったのかは明確ではないが、客観情勢から考えてみると、これは中華民国が中華人民共和国に吸収されたと認識することが出来る。

 独裁国家中国の習近平は、そのような歴史的かつ大胆な決断をする力と権限を持っているのだろうが、国内の支持率が10%台に落ち、残りの任期が1力月半ほどでしかない馬英九にそのような権限と権力があるのか疑問である。中国においては残念ながら現在の政治制度では人民の意思は尊重するに値しないが、台湾は少なくとも現段階においては民主国家であり、国民の総意を無視して独断的な言動は許されるであろうか。民主主義を普遍的な価値として大切であると言い続けてきたアメリカや日本が、それを見て見ぬふりをすることにも、誠実さが欠けているようにも見える。アメリカは、すでに中国が台湾を武力解放することには反対であると公言し、武力以外の方法であれば併合することを黙認するかのようなを示している。

 昨年、台湾において学生や市民 による抵抗で、馬英九による中国との経済統合を促進するような条約の締結を阻止することに成功した。しかし、今後同じような民衆の決起があつた場合、中国はひとつの中国の国内問題として受け止め、これを鎮圧するための軍隊もしくは武装警察を大量投入する可能性も出てきたのではないかと危惧している。

 日本の安全保障と東アジアの安定を考えた場合、台湾が中国の配下に入ることは、決して喜んではいられないはずである。台湾の安定は日本の安全に直結していることを認識し、台湾の行方に関心を抱くことは日本の国益と不可分であると考え、台湾の民主的な選挙に対し、中国による恐喝や不当な干渉に対しては注意深く見守り、必要に応じて批判をする勇気と見識を持つべきではないか。

 民主的な制度と国民による自決を求めている台湾の人々に対し、 日本が大きな関心と支持を表すことは将来の日本のためにも不可欠である。

※『世界日報』(2015年11月30日付)に掲載

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重要度増すアジアにおける日本の役割

新年、明けましておめでとぅございま す。
昨年は教団立教九十周年の歴史的な祝賀記念行事が厳粛かつ豪華に挙行され大変感動しました。改めて教団幹部の皆様の明快な指導力と、会員の皆様の揺るぎない信仰に根ざした菩薩行の実践に対し敬意と感謝の意を表するとともに、皆様の御尽力が実り、立教九十年の諸祭が大成功したことを重ねて御祝い申し上げます。

貴教団のご努力にも関わらず、日本では主要メディアを始めに、無明から覚醒しない勢力が強く、国が直面している危機的状況を無視して幻想的な平和を唱えている人々がミスリードしようとしており、大きな問題が日本の将来に影を落としているのが現実です。

彼らは昨年九月十九日、国会で成立した安全保障関連法を「戦争法」と決めつけて国会や国会周辺などで大規模のデモを行い、法案成立の阻止を企てました。幸い法律は成立したものの、今年もあらゆる手段で、それこそ平和と安定をもたらす法律の執行を邪魔するでしょぅ。彼らは激変している世界情勢の実態を全く理解していません。

貴教団の皆様は既にご承知の話かとは思いますが、この機会を通じて私の専門 野であるアジア情勢、特にアジアの三大国、日本、インド、中国の変貌を通して日本の位置付けを考えたいと思います。

今回の一連の法律はまさに日本国の安全とアジア地域の安定、そして世界の平和の維持のために欠かせない、緊急かつ重要なものであるのは常識的に考えれば理解できるものなのに、主要メディアや一部の学識者がなぜ「戦争法」として認識してしまうのでしょうか。浅学な私ではありますが、実際に戦争を体験し、祖 国を奪われ、同胞達百万人以上が命を奪われ、信仰と思想、表現の自由を抑圧さ れている現状で生きている身からすると、彼らを別世界の人間のようにすら思う時があります。だからこそ日本の将来に不安を抱き、なんとか日本が国家とし て民族として誇りを持って自主独立の立場を守り続けて欲しいと願っています。

戦後史に沿ってアジアの変化を箇条書き的に再検証してみます。
①先の大戦の結果日本は七年間の屈辱的な占領を受け、その中で一九四七年、現在の懣法が占領軍の指示ないし誘導のもとに作られた。この時中華人民共和国は この世に存在せず、当時の中華民国は内戦状態にあった。

② 多くのアジアの国々は、一九四七年前後に独立を勝ち取った。アジアの勇士達は日本と共に西欧植民地から澥放と独立のために戦った。日本が身を以てアジアの解放のために戦った結果、インド、パキス夕ンなどインド亜大陸とマレー半島は英国から、インドシナ三力国はフランスから、インドネシアがオランダから、そしてフィリピンがアメリカから独立した。戦後間もない時期のアジアの指導者達が、異口同音に日本の犠牲によって各々の国の独立が加速され、具現化したと 感謝を述べていたにもかかわらず、日本ではその真実が知られていない。

③ 一九四九年に中華人民共和国が成立して以来、アジアの地政学が大きく変わった。日本軍の引き上げ後、南モンゴルに侵入した中華民国は一九四七年、モンゴルを自治区化し、その後北京政府は東卜ルキスタンを占領し、一九五五年にウイグル自治区が成立した。一九四九年の共産党政権は同党の勝利宣言と同時にチべッ卜の宗主権を歪曲し併合を宣言し、一九六五年には自治区化した。「自治区」とは名ばかりで実際は植民地化であり、今日も同化政策政策と民族浄化を加速的に推し進めている。チべットが不干渉地帯としての役割を失った結果、中国はアジアの盟主としてインドと交わした平和五原則の協定を裏切り、インドに侵略しようとした。また領土問題をめぐって同じ共産主義国家である旧ソ連やべ卜ナムとも一戦を交え、中眉の領土拡張主義、覇権主義が明確に露呈した。

④冷戦時代の激しい米ソ対立を背景に 十年間の「文化大革命」の混乱のどん底にあった中国を手助けしたアメリカからの要請もあり、日本はこの国の「四つの近代化」政策を献身的に支援した。その結果中国は大躍進し、今や経済的、軍事的にもアジアだけに留まらず世界の覇権を争う存在となった。日本の善意を仇で返すように反日教育を推し進め、日本固有の領土である尖閣諸島の領有権を主張するだけでなく、日本の領空、領海を度重ねて侵犯し、東シナ海、南シナ海領域の国々の領海にもクレームをつけ、公海を勝手に埋め立て、軍事用施設などを建設して、アジアの安定と平和の秩序を乱している。

⑤世界の警察役を自負してきたアメリカは、オバマ大統領自ら、もはやアメリカは世界の警察の役割を果たせないと断言している。アメリカは総合的国力の意味では未だトップにあるものの、体力気力ともに低下し、衰退している。

以上五つの要点から考え旮と、世界は大きく変わり、特に日本を取り巻く情勢は完全に変化しました。日本は北朝鮮、 中国、ロシアなど、日本に対して友好的ではない核保有国に包囲されていることを忘れてはなりません。アジア各国は日本が再び真の自由と民主主義を護り、地域の安全と繁栄のためにしっかりと役割を果すことを期待しています。しかし同時にそれを阻止しよぅとする勢力も活発に活動しています。

 私は貴教団が今後もこの世を阿弥陀仏の净化のため、日本の危機的状態を克服するために先頭に立って導き、実践されることを祈願し、微力ながら共に戦う決意を新たに精進したいと存じます。最後に皇室の繁栄と日本国の安泰、世界の平和、貴教団の益々の繁栄を祈願し、謹んで新年のご挨拶に代えさせて頂きます。

※念法真教『鶯乃聲』(平成28年1月号)掲載

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2016年1月16日 (土)

(242) 日本に来て50年

[解説] 2015年の12月で日本へ来て50年目になったペマさんが、日本の50年間を振り返­る。※2015年12月14日収録。

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(241) 2016年 新年のご挨拶

[解説] 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。※2015年12月1­4日収録。

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