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2016年1月28日 (木)

重要度増すアジアにおける日本の役割

新年、明けましておめでとぅございま す。
昨年は教団立教九十周年の歴史的な祝賀記念行事が厳粛かつ豪華に挙行され大変感動しました。改めて教団幹部の皆様の明快な指導力と、会員の皆様の揺るぎない信仰に根ざした菩薩行の実践に対し敬意と感謝の意を表するとともに、皆様の御尽力が実り、立教九十年の諸祭が大成功したことを重ねて御祝い申し上げます。

貴教団のご努力にも関わらず、日本では主要メディアを始めに、無明から覚醒しない勢力が強く、国が直面している危機的状況を無視して幻想的な平和を唱えている人々がミスリードしようとしており、大きな問題が日本の将来に影を落としているのが現実です。

彼らは昨年九月十九日、国会で成立した安全保障関連法を「戦争法」と決めつけて国会や国会周辺などで大規模のデモを行い、法案成立の阻止を企てました。幸い法律は成立したものの、今年もあらゆる手段で、それこそ平和と安定をもたらす法律の執行を邪魔するでしょぅ。彼らは激変している世界情勢の実態を全く理解していません。

貴教団の皆様は既にご承知の話かとは思いますが、この機会を通じて私の専門 野であるアジア情勢、特にアジアの三大国、日本、インド、中国の変貌を通して日本の位置付けを考えたいと思います。

今回の一連の法律はまさに日本国の安全とアジア地域の安定、そして世界の平和の維持のために欠かせない、緊急かつ重要なものであるのは常識的に考えれば理解できるものなのに、主要メディアや一部の学識者がなぜ「戦争法」として認識してしまうのでしょうか。浅学な私ではありますが、実際に戦争を体験し、祖 国を奪われ、同胞達百万人以上が命を奪われ、信仰と思想、表現の自由を抑圧さ れている現状で生きている身からすると、彼らを別世界の人間のようにすら思う時があります。だからこそ日本の将来に不安を抱き、なんとか日本が国家とし て民族として誇りを持って自主独立の立場を守り続けて欲しいと願っています。

戦後史に沿ってアジアの変化を箇条書き的に再検証してみます。
①先の大戦の結果日本は七年間の屈辱的な占領を受け、その中で一九四七年、現在の懣法が占領軍の指示ないし誘導のもとに作られた。この時中華人民共和国は この世に存在せず、当時の中華民国は内戦状態にあった。

② 多くのアジアの国々は、一九四七年前後に独立を勝ち取った。アジアの勇士達は日本と共に西欧植民地から澥放と独立のために戦った。日本が身を以てアジアの解放のために戦った結果、インド、パキス夕ンなどインド亜大陸とマレー半島は英国から、インドシナ三力国はフランスから、インドネシアがオランダから、そしてフィリピンがアメリカから独立した。戦後間もない時期のアジアの指導者達が、異口同音に日本の犠牲によって各々の国の独立が加速され、具現化したと 感謝を述べていたにもかかわらず、日本ではその真実が知られていない。

③ 一九四九年に中華人民共和国が成立して以来、アジアの地政学が大きく変わった。日本軍の引き上げ後、南モンゴルに侵入した中華民国は一九四七年、モンゴルを自治区化し、その後北京政府は東卜ルキスタンを占領し、一九五五年にウイグル自治区が成立した。一九四九年の共産党政権は同党の勝利宣言と同時にチべッ卜の宗主権を歪曲し併合を宣言し、一九六五年には自治区化した。「自治区」とは名ばかりで実際は植民地化であり、今日も同化政策政策と民族浄化を加速的に推し進めている。チべットが不干渉地帯としての役割を失った結果、中国はアジアの盟主としてインドと交わした平和五原則の協定を裏切り、インドに侵略しようとした。また領土問題をめぐって同じ共産主義国家である旧ソ連やべ卜ナムとも一戦を交え、中眉の領土拡張主義、覇権主義が明確に露呈した。

④冷戦時代の激しい米ソ対立を背景に 十年間の「文化大革命」の混乱のどん底にあった中国を手助けしたアメリカからの要請もあり、日本はこの国の「四つの近代化」政策を献身的に支援した。その結果中国は大躍進し、今や経済的、軍事的にもアジアだけに留まらず世界の覇権を争う存在となった。日本の善意を仇で返すように反日教育を推し進め、日本固有の領土である尖閣諸島の領有権を主張するだけでなく、日本の領空、領海を度重ねて侵犯し、東シナ海、南シナ海領域の国々の領海にもクレームをつけ、公海を勝手に埋め立て、軍事用施設などを建設して、アジアの安定と平和の秩序を乱している。

⑤世界の警察役を自負してきたアメリカは、オバマ大統領自ら、もはやアメリカは世界の警察の役割を果たせないと断言している。アメリカは総合的国力の意味では未だトップにあるものの、体力気力ともに低下し、衰退している。

以上五つの要点から考え旮と、世界は大きく変わり、特に日本を取り巻く情勢は完全に変化しました。日本は北朝鮮、 中国、ロシアなど、日本に対して友好的ではない核保有国に包囲されていることを忘れてはなりません。アジア各国は日本が再び真の自由と民主主義を護り、地域の安全と繁栄のためにしっかりと役割を果すことを期待しています。しかし同時にそれを阻止しよぅとする勢力も活発に活動しています。

 私は貴教団が今後もこの世を阿弥陀仏の净化のため、日本の危機的状態を克服するために先頭に立って導き、実践されることを祈願し、微力ながら共に戦う決意を新たに精進したいと存じます。最後に皇室の繁栄と日本国の安泰、世界の平和、貴教団の益々の繁栄を祈願し、謹んで新年のご挨拶に代えさせて頂きます。

※念法真教『鶯乃聲』(平成28年1月号)掲載

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