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2016年8月15日 (月)

書評『日本・インドの戦略包囲網で憤死する中国』


著者:石平/ぺマ・ギヤルポ(対談)
発行:徳間書店
定価:本体1,200 円 +税 ISBN 978-4-19-864172-6

インドと中国に詳しいぺマ・ギヤルポ氏と中国専門家の石平氏の二人による対談です。本のタイトノ吟帯は刺激的ですが、内容は深い歴史認識と銳い地政学的分析に基づく情勢分析で、極めて直截で示唆に富んでいます。特に日本人が今後中国とインドの両国にどのように接していけばよいのかを考察する上で必須の書です。 それもそのはずで、二人とも若くして母国を離れて日本で学び、長い日本在住の中で中国やインドやアジア地域の政治・経済・軍事・外交を研究してこられた方です。日本人一般の地政学的認識の甘さを指摘しつつ、日本人が常識として知っておくべき中国共産党政権の闇を暴き、これまた常識として、日本人のインド観を正し、インドを正当に評価することの重要性を教えてくれます。対談はベマ氏が石平氏をインドに案内し、アジアの大国であるインドと中国との比較をするところから始まり、「同じ四川省の生まれと言いつつ、チベットの地からインド回りで日本に来て中国共産党政権から弾圧されている母国チベットの人々のことを憂慮するぺマ氏と、母国・中国のことを心配すればこそ舌鋒鋭い石平氏がここ日本で出会うべくして出会ったと言えます。寛容の精神に基づく世界最大の民主主義国家・インドと人権弾圧・言論統制の覇権主義的独裁国家・中国を鋭く比較分析し、日本のアジア戦略について真剣に語っています。このようなアジアの友人がこの時代にこの日本にいてくれることに感謝します。

※『月刊インド』(日印協会機関紙)掲載

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